「占い」と聞くと、未来を予測したり相性を見たり、というイメージを持たれる方も多いかもしれません。
私が専門にしているのは、易占(えきせん)の中でも「断易(だんえき)」と呼ばれる占術。一言でいうと、それは“勝つための占い”です。
断易とは「勝つための術」──戦場で鍛えられた、勝負のための判断術
断易のすごさは、その実用性と即効性にあります。
古代中国では、国家を揺るがすような戦争や政変の場で、王や軍師が断易を使い、軍の進退や作戦の成否を占っていました。
つまり断易は、結果がすべての世界で研ぎ澄まされてきた占術。
「戦に勝てるか?」「進むべきか引くべきか?」
──そんなシビアな問いに明確な答えを出すために発展してきました。
つまり、断易は勝負の場で結果を出すための道具。
ビジネスで勝ち抜く。面接で選ばれる。恋愛で選ばれる。人生の岐路で、自分にとって最善の一手を選ぶ。そんな“勝負どころ”で使うための、非常に実践的な占いです。
易占には流派がある──その中で断易はどう違う?
易占には大きく分けて3つの流派があります。
周易(しゅうえき)
「易経(えききょう)」という東洋最古の経典をもとに人生の局面に例えられた64の卦を読み解く占術です。
一見シンプルな構造ですが、読み手の解釈力や哲学的な深みが問われる世界です。だからこそ、周易は「名人がやるとすごい」と言われる、占い師の力量が問われる道でもあります。
梅花心易(ばいかしんえき)
風の音やふと目にした数字、偶然起こった出来事など、周囲の自然や「シンクロニシティ」から占う術です。
直感や感性を大切にするスタイルで、芸術的・詩的な印象もある、感覚派の易とも言えます。
その瞬間に感じた「なんとなく」が、思いがけず核心を突いてくる面白さがあります。
断易(だんえき)※私が使っている占術です
断易は、今の状況を立体的に読み解いて、最善の判断を導くための占いです。
たとえば「この取引、うまくいく?」「あの人、信用していい?」「今、動くべき?」──そんな勝負どころで、YESかNOか、どちらに可能性があるかをはっきり示してくれます。
断易のすごさは、一つのサインだけを見て判断するのではなく、いくつもの視点を組み合わせて総合的に読み解くところにあります。
例えるなら、ただの天気予報ではなく、
・気温や湿度
・風の流れ
・雲の動き
・季節の傾向
などをすべて加味して「傘を持って出るべきか?何時に降るか?」まで具体的に教えてくれるようなイメージです。
表面的な答えではなく、“なぜそうなるのか”“どのタイミングで何が起こりそうか”まで予測できるのが断易の魅力。
“占い”というより、“東洋式の意思決定ツール”とも言えるかもしれません。
「迷ったときこそ、断易の出番」
✔ この面接は通る?
✔ 今動いていい?それとも待つべき?
✔ パートナーとの関係、修復できる?終わらせるべき?
✔ この案件、受けて大丈夫?やめた方がいい?
人生には、選択の「勝負どころ」が何度も訪れます。
そのとき自分一人では見えない流れを読み、根拠をもって動くための羅針盤──
それが断易です。
複雑なように見えても、出てくる答えは驚くほど具体的で実用的。
そして何より、「いま動くとしたら、どこに運があるのか」を教えてくれます。
勝ちたいとき、迷いを超えたいとき──断易が、あなたにとって最善の一手を教えてくれます。