経営者にとって「どこで事業を営むか」は、とても重要です。
江戸城(現在の皇居)は、徳川家康が風水を駆使して築いた“帝王の都市設計”の実例です。
今日はそのお話しについて少し書かせていただきます。
京都を避け、江戸を選んだ理由
古来より京都は「四神相応の地」と呼ばれる理想の風水都市として知られ、平安京以来、政治と文化の中心でした。
しかし家康は、完成された都には依らず、自らの時代にふさわしい新しい都をゼロから作ることを選びます。
その舞台が江戸。
1603年、家康は江戸に幕府を開きます。
当時の江戸はまだ湿地帯が多く、都市としては未発展。しかし家康はあえてここを選びました。
天海僧正と江戸の風水設計
その決定の裏には、天台宗の高僧・天海僧正という存在がいます。
天海僧正は、陰陽道や風水に精通した人物で、江戸城と都市の開拓に大きく関与しました。
(明智光秀がその正体なのではないかという説があります!)
- 鬼門(北東)には上野寛永寺
- 裏鬼門(南西)には日枝神社
- 城の周囲には水を引き込み、お濠を巡らせる
これは単なる軍事的防衛ではなく、「見えない守り」を固める風水戦略でもありました。
こうして江戸は、長期安定を見据えた“風水都市”として設計されたのです。
現代に息づく皇居の力
400年を超えた今でも、江戸城跡である皇居は日本屈指のパワースポットといわれます。
お濠の水は気を呼び込み、皇居の森は都市にエネルギーを蓄えています。
東京の喧騒のただ中で、ここだけが特別な静けさと清らかさを保っているのは、偶然ではありません。
見えない力を経営に組み込む
家康が江戸を「風水の都」として設計したことは、単なる歴史の小話ではありません。
彼は 易や風水という「見えない力」 を経営に組み込み、260年にわたる江戸幕府の安定を実現しました。
ちなみに皇居周辺にはいくつかホテルがありますが、
個人的な感覚として、皇居が目の前あるパレスホテル東京は特別な存在です。
風水でいえば、前方に水と緑が広がることは「明堂」と呼ばれ、場を整える理想的な条件とされます。
世界の要人や一流経営者がこのホテルを選ぶのも、決して偶然ではないのかもしれません。